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a tempo

あと残り3日間しか残されていないけれど
素晴らしい写真展なのでご紹介する。

フォトグラファー・五十嵐公さんの「a tempo」。
http://www.igarashikou.com/

雑誌『edu』の表紙撮影でご活躍のほか、
僕も一度間接的にお仕事をさせていただいたことがある。
資料を拝見したとき、
その世界観に、はっとさせられたことを覚えている。
正直なところ、仕事の資料を見て、
作品としての力強さを感じることは本当に稀なこと。
そんな五十嵐さんの個展ということですごく楽しみにしていた。

場所は、学芸大学のYUKARI ART CONTEMPORARY。
70年代に建てられたと思われるモダンなマンションの1階にある、
六畳ほどの展示室ふたつだけのコンパクトなギャラリーだ。

真白な空間のなかでキャンバスサイズの作品と向き合う。
やっぱりいい。
最初の部屋では、薄曇りの海の“ブルーグレー”、
もうひとつの部屋では、霧のなかに浮かび上がる山の“緑”、
静謐な色彩が印象に残った。
もう一度、じっくり見直そうと入口に戻ったとき、
展覧会の「a tempo」についての文章を見つけた。

曰く。
a tempoとは「もとの速さに」という意味の音楽用語。
人間の能力を超えたスピードで突き進む現代社会への違和感から、
海と山に向かいシャッタ-を切り始めたという。

その言葉を胸にもう一度見返してみる。
初めは写真の色合いの美しさばかり見ていたけれど、
堤防と海、トンネルと山……といった
人工物と自然のコントラストに目がいくようになる。

自然と戦いもがいてきた人間たち

厳しい山道を激変させたモータリゼーション時代

高波との攻防で勝ち取った海岸線に立ち並ぶ高層建築

コンクリートの異物を物ともしない山のおおらかさ

曇った空色を映し、見るものすべてを飲み込みそうな海

直線的な造形と組み合わされた自然の美しさ

……そんなことを感じるようになった。
アートは自由に眺めて感じるものだけど、
作者からヒントをもらうのもいい。
写真はもちろん、文章の余韻にもひたらせてもらった。


ギャラリーは基本、木・金・土曜だけの開廊のため、
期間は、3/5、6、7と残りわずか。
お時間があればぜひ。

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( 2009.03.01 ) ( 未分類 ) ( COMMENT:0 ) ( TRACKBACK:0 )
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